技法



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 大東流幸道会の技法について、堀川名人は湧別町の『湧政弘報』に掲載された「合気護身術大東流」で「柔(やわら)は一千数百年来伝承された日本独特の体技で、其の基礎となるものは”柔の理”である。”柔の理”とは相手が力を用いて攻撃して来る場合に順応して動作し、相手の力を利用して勝を制する理合をいう。ことに合気の術は、手・足・肩・胸などの五体の総てに術があり、相手の力を利用し、相手の力を抜いて逆をとり、機に応じ態があらわれ、千変万化、自由自在に相手を屈伏させる術で、相手の出様によって応変即妙の処置に出る一種の総合武術である。」と著しておられます。
 また、堀川名人は「大東流合気柔術は”斬られない、斬らない、殴られない、殴らない、蹴られない、蹴らない”が本旨である。」と常々説いておられ、これは大東流の本旨であるだけでなく先生の信念であり人生観でもありました。
 このように、大東流合気柔術幸道会の技法の根底を流れるものは護身の精神であり、敵を傷つけることなく無抵抗化して捕り抑えることを本義としています。

 大東流幸道会の技は、剣の理合を体術で表したものであり、相手の攻撃に対し必要最小限の力で瞬間的に技を極めるところに特徴があります。また、戦いにおいては常に多人数の敵を想定しており、相手を制しつつも自らは自由に動き、常に新たな敵に対応できるように技が組み立てられております。
 これらの技は、大別すると座捕、立捕、半座半立技、寝技、武器術(合気の棒術、ステッキ術、鉄扇術)の5種類に分類でき、特に座捕と半座半立の技法は大東流が殿中武芸(御式内)であったという特色を強く表しています。
 もちろん、「合気」の技法が技の随所に用いられていることも大東流合気柔術の特徴です。


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